経理の仕事はどんな性格の人が向いているのか?

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他分野から経理に転職を希望する人が増えています。

どんな会社でも必要で、潰しが効く経理の仕事に就くことで安定を求める人も多いです。

では、どのような人が経理に向いているのでしょうか。

目次

経理ってどんな仕事?

経理とは、企業におけるお金や財産の流れ(入出金)を管理する事務の総称です。

どんな企業でも、その最大の目的・使命は「利益の追求」です。

どんなに素晴らしい事業であっても、利益を上げることができなければ、会社は潰れてしまいます。

たとえ世間から批判されるようなビジネス手法であっても(法律や倫理に反しないことが前提ですが)、利益が出れば、企業は存続できます。

つまり、会計は企業の命運を左右する仕事といっても過言ではありません。

企業にとってお金の流れは血液のようなものであり、その流れが滞れば死活問題です。

利益を追求するためには、日々の健康診断(日常業務)と定期的な健康診断(月次・年次業務)を行い、利益がスムーズに出ているか、余分な経費が削減されているかを確認しなければなりません。

本来、お金の流れは、利益追求の責任者である経営者が直接管理した方が良いのです。

しかし、従業員の数が増え、会社の規模が大きくなると、組織運営に関する業務も必要になり、様々な場面で重要な意思決定をしなければならないことが増えてきます。

そのため、従業員数や売上高がある程度大きい企業では、経理業務を専門的なスキルを持つ社員に任せることが一般的です。

経営者は、経理担当者から決算書などを通じて報告を受け、次の重要な意思決定や新たな方針の策定を行います。

そのため、経理は企業の将来を左右し、経営者の判断に直結する非常に重要な仕事といえます。

経理に必要な適性は?

経理の仕事は、なんといっても「数字に強い」「正確さを重視する」「几帳面」という性格の人が向いています。

なぜなら、帳簿上の記録と実際のお金の流れに1円もズレがないようにする必要があるからです。

また、経理の仕事は、毎日、毎月、毎年のように同じことを繰り返すルーチンワークの要素が大きいです。

ルーティンワークにストレスを感じてイライラする人よりも、ルーティンワークに慣れてのびのびできる人の方がこの仕事に向いていると言えるでしょう。

数字に強いといっても、難解で抽象的な数学の問題を解く能力は必要ありません。

必要なのは、四則演算で具体的な数字を計算する能力と、計算で得られた様々な数字が会社の中でどのような意味を持つのかを理解する能力です。

お金の計算で矛盾が生じたら、また最初からやり直さなければなりません。

経理の場合、計算作業のほとんどはコンピュータで行われるため、もし食い違いがあれば、それは数字の入力ミスが原因である可能性が高いです。

つまり、計算が得意なことも大切ですが、数字に追われるルーチンワークが多いため、集中力を切らさず粛々とこなす能力の方が重要かもしれません。

また、集中する時間と気分転換の時間のバランスをとるのが上手な人も向いています。

その点、デスクワークに慣れている総務や人事の方は、経理への転職を得意とされる方が多いかもしれません。

経理の人の中には、数字を計算したり、数字を使ったゲームをするのが好きな人もいるようです。

数字の羅列を見ただけで拒否反応を示す人は、この仕事への適性がないのかもしれません。

とはいえ、簿記の勉強を始めると、会社の数字の意味を理解し、途端に楽しくなるタイプの人もいるようです。

「数字に弱い」という自意識は、適性に対する先入観が原因なだけかもしれません。

予備校の先生やゼミの講師が簿記科目の教え方に長けているかどうかも、その科目の面白さに影響します。

つまり、どのような講座を選ぶかによって、経理への転職の可能性が大きく変わってくるのです。

簿記は独学でも学べますが、経験者の評判だけでなく、自分に合うかどうか直感と信頼で簿記講座を選ぶようにしましょう。

また、経理にはコミュニケーション能力も必要です。

一人で淡々と仕事をする「職人芸」で完結するものではありません。

また、会社の異変に経営者よりも早く気づき、経営者にわかりやすく報告する能力も必要です。

近い将来、入力や分析が中心の経理の仕事は、ほとんどがAI(人工知能)に取って代わられると言われています。

これからの時代、会計士にますます求められる能力は、正確さを重視した几帳面さから、経営者を説得し、情報を提示する能力へと変化していくかもしれません。

AIが一般的に企業活動に浸透していく時代には、企画職や営業職の人が経理に転職する余地も十分にあると思います。

まとめ

会計士は「堅実な人」というイメージが長く続いており、決められた仕事を淡々とこなす能力が重要視されてきました。

しかし、これからのAI時代には、企業に求められる経理像が徐々に変化していくかもしれません。

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